昨今、毎度

昨今毎度、御騒がせ0.1秒に吹き込む魂
昨今毎日、巷の道端に溢れる戯言の目覚まし

音を聴いて武者震いする部類の人間を篩にかける古い体制
がむしゃぶりつく肌、裸で立ちはだかるすきっ腹喰らう
横っ腹に槍 泣きっ面に蜂、意地っ張りに返すありっ丈の借り
火の無い所に狼煙挙がらず、非の無い心にこの詩捧げよう
音に東洋の味付ける作業(サ行)、サシスセソの和の伝統に妥協無し
歌詞に絡む拍子、絶妙に盛りつける音色の起承転結
細分化された文化、飽和状態の国に送り込む音波
大衆化された音楽に宣戦布告する遊撃の文学
肋骨の隙間埋める重い周波数のうねる波に乗る想い
が発する段落の岩を積む音像の建築、運動を欲する筋肉
欲望を満たす音圧と体を繋げる結束
俯瞰する司令塔から造る音の帝國、振るわす尾てい骨!

昨今毎度、御騒がせ0.1秒に吹き込む魂
昨今毎日、巷の道端に溢れる戯言の目覚まし
昨今毎度、御騒がせ0.1秒に吹き込む魂
昨今毎度、後ろ指あげ足取り妬み嫉み恨み辛み

音の巡礼に賛同する旅は道連れで全国を行脚する
観客に祝福されて逆に感謝する、街全体が賛美する
音の洗礼で一度死に浮かばれ、生まれ変わる不死身の屍
黄泉の世界から戻る歯科医よりも敗者復活を遂げるバネ
反発の旗靡く矛先は誇り高く空に棚引く岳に響く 山彦の雄叫び
洞窟の松明 内を照らす灯
火の点いた心を目が映し終わりなき物語の続きを描き
音の振り子一本 全世界の舌巻くまるで鈴木某
ヒットと思いきやライトゴロ、きっと打つ期待踏ませる地団駄
切羽詰まる土壇場で奇跡呼び込む真価問われる御膳立て
録音を合図する赤信号、突っ走るベースアンプ積んだガンタンク
フル装備のワンマン準備万端 曲に込める感嘆符!

太く長く深く音求める、太く長く深く生き続ける