「鷹対鳩」の時代に、鶴が舞う

「オペレーション・ピース・クレーン=平和の鶴作戦」は、平和の使者である日本の折り鶴、そのカモフラージュ・バージョンを全世界に広めようとする新しい運動です。
ご存知の通り、鶴の折り紙は江戸時代頃に日本で発展し、特に第二次世界大戦後は平和や祈願のシンボルとして多くの人に愛され
てきました。千羽鶴は今日でも多くの手によって折られ、広島や長崎の慰霊碑などに全国から毎日届けられています。

この「平和の鶴作戦」は、カモフラージュ柄の鶴という「戦争」と「平和」が一体化した社会の矛盾を反映し、近代文明が造り上げた現実の認識と、平和の重要性を伝えるために立ち上がりました。カモフラージュは、奇しくも若者の間ではファッションの柄として人気が高く、多くのメディアにも溶け込んでいます。しかしその歴史を辿れば、迷彩は「環境に溶け込む」ための柄として動物から得た知恵であり、現代人は迷いつつも自然界との調和を失いつつあるのではないでしょうか。

平和憲法を持ち、いかなる理由があってもそれを最も尊重すべき日本が世界に対してできることとは、己の過去に目をつぶり、軍事行為を資金的に援助することでしょうか。そして、我々一般人も、戦場があまりにもかけ離れた現実であるがために、黙って見ているだけで良いのでしょうか。平和を唱えるには、まず戦争を反対するだけでなく、先進国による膨大な軍事産業が世界を監視し、その存在自体が各国の市民や政府を抑圧している事実に目を向けるべきです。そして、軍事的に解決しようとしている問題は、政治的、経済的な背景が必ずあり、すべての人が影響されているのです。また、現在問題になっている兵器の拡散の背景には、日本を含めた多くの先進国に責任があることも忘れてはいけません。私達は戦争を正当化することによって、暴力的な手段で問題を解決しても良いというアイディアを、無意識的に次の世代に伝えているのではないでしょうか。

現実は、太刀打ちできない岩ではなく、水のように流動的です。その流れは強いかもしれませんが、私達の言動によって、未来は確実に変わっていくのです。
最後に、世界に真の平和をもたらす唯一の道は、恐れによって煽動された戦いでなく、真実と向き合った心の平安であるということを信じています。

安念真吾 / Urban Demographics / Team XGND

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