武装アシモをイラク派遣へ - 小泉首相

 イラクへの自衛隊派遣において、人命被害を懸念した特別閣議決定を受け、小泉純一郎首相が新しく派遣が決まった武装アシモの隊長に「危険な任務だが、アシモにしかできない任務を果たしてほしい」とのメッセージを伝えていたことが十三日、分かった。首相は今後、アシモ隊を直接激励する意思も示している。また、政府はアシモの任務パートナーとして、AIBOの派遣も検討している。

民主党の小沢一郎代表代行は13日夜、CS放送の番組収録の中で、アシモのイラク派遣に関する小泉純一郎首相の説明について、「こんなことにテクノロジーが使われるのはおかしい。米国のアイディアなのではないか」と厳しく批判した。 開発社の本田技研はこの件についてまだコメントをしていない。


ほぼ人間と同じサイズで登場したアシモは、オリーブ色の塗装と自衛隊の89式小銃という装備で首相官邸で会見に挑んだ。

【一問一答】 アシモ 「動揺している」

−−決断に対して
「今は正直言って、少し動揺している。しかし、先ほど首相に激励されて気が引き締まった。今まで色々な場に立ってきたし、就職先や訪問先での経験が生かせれば良いと思っている」

−−今後について
「代理人とも話し合って考えていきたいが、とりあえずは上からの命令を待つことになると思う。(イラク派遣が)具体的に年内になるか1月になるかは分からない」

−−希望の任務は
「来年は国内を第一に考えていたので、自分の中では本当に全然決めてない」

−−何故武装する必要があるのか
「万が一のことを考えての配慮だと思うが、いざというときの準備は出来ている」

(有事通信)